こんにちは。
逆転裁判2チームの巧 舟(たくみしゅう)です。いわくありげな名前ですが、断じて本名です。前作に引き続き、今回も企画とシナリオ、ディレクターを担当しています。
『逆転裁判2』。
‥‥みなさんのあたたかい応援のおかげで、続編の制作が実現しました。
本当にありがとうございます。
じつは、前作の制作中盤ごろ、ぼく自身も
「できれば続編を作りたいなあ」
と思っていました。そこで、部長にそれとなくお伺いを立ててみると‥‥
「おもしろいコト言うね、キミ」
みたいな笑顔で、軽やかに鮮やかにかわされてしまいました。
‥‥こんなにフットワークの軽い笑顔が存在するんだ‥‥
と、いたく感銘を受けたものです。
「続編の可能性がないのなら、自分の持っているすべてのネタを注ぎこんで、
悔いの残らない作品にしよう!」
‥‥というわけで、前作『逆転裁判』はぼくにとって、まさに一片の悔いも残さない、全力を注ぎきったゲームになりました。
制作が終了したとき、頭の中は
"これで、すべてのネタを使い尽くした"
という心地よい疲労感が、けだるく渦まいて‥‥
‥‥そこに、続編の制作が決定。
「ネタねえよ!」
それがぼくの第一声でした。"声"というより、
それはもう限りなく"悲鳴"に近い。
でも‥‥ぼく自身、やはりもう一度、彼らの活躍を見てみたい
という気持ちがありました。
悲鳴を上げながらも、だれかが背中を押してくれるのを待っていたのです。
‥‥それから、1年。
こうして、再びみなさんにごあいさつできることになりました。
『逆転裁判2』。
自信作です。
これ以上はない、最強の『逆転裁判』が完成しました。
前作をプレイしていただいた人はもちろん、今回はじめて遊ぶ人にも、
きっと満足してもらえるでしょう。
これから、このコラムでは、『逆転裁判2』制作にまつわる話をしていこうと思います。
どうぞ、よろしくおつきあいください。
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