真 宵
: |
いやー、スゴかったね、マックス。なんたって、飛んじゃうんだから。空を! |
成歩堂
: |
そうだね。‥‥あ。でも、実はマックスの得意芸って、最初はゼンゼンちがうモノだったんだよ。 |
真 宵
: |
え! 空を飛ぶマジックじゃなかったの? |
成歩堂
: |
最初はね。箱に詰めた人体をまっぷたつに切る手品だったんだって。
で、ジッサイにマックスがまっぷたつに切っちゃって捕まる、っていう。 |
真 宵
: |
ひゃあ‥‥ソーゼツだねえ。 |
成歩堂
: |
でもね。ある日、チームのスタッフにその話をしたら‥‥
タクミ
: |
「‥‥とまあ、そんな話を考えてるワケだ。‥‥どう思う?」 |
イワモト
: |
「へえ‥‥。それはマズいんじゃないですか」 |
タクミ
: |
「‥‥なんでよ」 |
イワモト
: |
「最近、それと似たようなストーリーの推理小説、読みましたから」 |
タクミ
: |
「なんだよそれ! オマエがまっぷたつに切られて死ね!」 |
イワモト
: |
「ぼ、ボクのせいですか‥‥」 |
|
真 宵
: |
はああ‥‥そりゃあ、しかたないねー。 |
成歩堂
: |
で、次にタクシューが考えたのが、水中から脱出する魔術師の話。 |
真 宵
: |
それは、どんなの? |
成歩堂
: |
水槽に閉じこめられた魔術師が脱出するんだけど、
なぜかシッパイして死ぬ、っていう。 |
真 宵
: |
ひゃあ‥‥ソーゼツだねえ。 |
成歩堂
: |
でもね。次の日、チームのスタッフにその話をしたら‥‥
タクミ
: |
「‥‥とまあ、そんな話に変えてみたワケだ。‥‥どう思う?」 |
イワモト
: |
「へえ‥‥。それもマズいんじゃないですか」 |
タクミ
: |
「‥‥なんでよ」 |
イワモト
: |
「ムカシ、それと似たようなストーリーの映画、
見たことありますから」 |
タクミ
: |
「なんだよそれ! オマエがおぼれて死ね!」 |
イワモト
: |
「ぼ、ボクのせいですか‥‥」 |
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真 宵
: |
‥‥なかなかタイヘンだねえ。事件を考えるのも。 |