真 宵
: |
かなりマイってるみたいだね、タクシュー。 |
成歩堂
: |
最後の最後までドタバタしてたからね、このエピソードに関しては。
特に‥‥‥‥いや、いいや。なんでもない。 |
真 宵
: |
え! ナニよそれ! 言いかけたことは、ちゃんと最後まで言う! |
成歩堂
: |
‥‥‥‥‥‥ダメだ。やっぱり言えない。 |
真 宵
: |
どーしてよ! |
成歩堂
: |
いや、ホラ。これから『逆転裁判2』を遊ぶヒトもいるだろ。先にコレを読んじゃったら、もうオシマイだからなあ。 |
真 宵
: |
うーん‥‥まあ、そうだけど。でもさ。それを言い出したら、このエピソードのコト、なんにもしゃべれないよ。 |
成歩堂
: |
そうだよなあ‥‥なんせ最終話だから。何を言ってもネタバレになっちまう。 |
真 宵
: |
しかたないねえ。じゃ、今回はテキトーなコト話して、お茶をニゴそうよ。 |
成歩堂
: |
テキトーなコト‥‥って‥‥いきなり言われても、思いつかないぞ。 |
真 宵
: |
じゃあ、じゃあ、《裁判所の7不思議》なんてどう? |
成歩堂
: |
なんだよそれ。 |
真 宵
: |
なるほどくん、あれだけ裁判所に出入りしてるんだから、あるでしょ?不思議の7つぐらい。 |
成歩堂
: |
そうだなあ‥‥。あ! そうだ。実は、前から不思議に思ってたんだけど‥‥ |
真 宵
: |
お。なになに? |
成歩堂
: |
なんで《“7”不思議》なんだろう。7にこだわること、ないのに。 |
真 宵
: |
‥‥そこから入るか‥‥ |
成歩堂
: |
ホントは3つぐらいしかないのに、ムリヤリ水増ししたりして。 |
真 宵
: |
それはいいから、裁判の話をしようよ。‥‥あ、たとえばアレ。
証拠を提出するとき、なるほどくん『食らえ!』って叫ぶでしょ。あれって、ホントに投げつけてるのかな。 |
成歩堂
: |
そんなワケないだろ。演出、ってヤツじゃないかな。 |
真 宵
: |
そうだよね。ぜーんぶ裁判長のアタマに当たってるもん。 |
成歩堂
: |
あれは死ぬって。‥‥そもそも、あの裁判長こそが最大の不思議だよな。 |
真 宵
: |
名前もトシも‥‥だれも知らないんだよね。 |
成歩堂
: |
こないだ休憩室で、そっとヒゲをはずしてるのを見たよ。 |
真 宵
: |
え! あれ、ツケヒゲだったの! |
成歩堂
: |
その次に、歯もはずしてたね。がぼっ、て。 |
真 宵
: |
い、入れ歯? |
成歩堂
: |
その次に両目をくりぬいて、やわらかい布できゅきゅっ、てみがいて。 |
真 宵
: |
‥‥ふええええ。 |
成歩堂
: |
最後にアタマのフタをかぱって開けて、電池入れてた。 |
真 宵
: |
ウソだあ! |
成歩堂
: |
いやあ、ホントに不思議だね、裁判長。 |
真 宵
: |
ムリヤリ不思議にしないの! ‥‥で? 今、いくつめかな。不思議。 |
成歩堂
: |
もう7つ言っただろ。 |
真 宵
: |
え‥‥? |
成歩堂
: |
『くらえ』と、裁判長の名前とトシ。 |
真 宵
: |
あと4つは? |
成歩堂
: |
ヒゲと入れ歯と目と電池。 |
真 宵
: |
‥‥もういいよ、なるほどくん。 |